MCA、基地局市場の動向に関する調査結果を発表

移動体通信・IT分野専門の調査会社である株式会社 MCA(https://www.mca.co.jp/)は、携帯電話基地局市場の調査を実施し、その結果を8月31日に発表しました。調査結果の要点は以下の通りです。

  • NTTドコモの基地局投資抑制が直撃した国内ベンダ
  • アジアベンダに圧された北欧ベンダ
  • ソフトバンクはシェア大変動

本調査結果については、調査レポート「携帯電話基地局市場及び周辺部材市場の現状と将来予測 2018年版」(本体価格200,000円)として、発刊しています。

■調査結果抄録

NTTドコモの基地局投資抑制が直撃した国内ベンダ
現在、NTTドコモには、富士通やNEC、Nokia、エリクソン・ジャパンが無線機を供給している。特に富士通やNECはKDDI(au)やソフトバンクには無線機を供給しておらず、シングルキャリア体制である。

NTTドコモは他キャリアに比べ、無線機の調達規模が大きく、NTTドコモでのシェア獲得が国内市場での地位固めにつながっている。しかし、2017年度はNTTドコモによる基地局投資抑制が進んだ結果、両社とも、大きくシェアを落とした。

アジアベンダに圧された北欧ベンダ
Nokiaは大手3社に無線機を供給している。NTTドコモ向けはシェアを微増させているが、KDDI(au)とソフトバンクで勢いを失いつつある。そのため、今後は大手3社でのシェア回復、楽天モバイルネットワークでの立ち回りに期待がかかる。

一方、エリクソン・ジャパンはKDDI(au)でサムスン電子ジャパン、ソフトバンクでは華為技術日本に圧されている。2017年度は小規模ながらも、NTTドコモへの参入を果たしており、今後は規模の大きいNTTドコモでのシェア獲得を目指す。

ソフトバンクはシェア大変動
2017年度は華為技術日本が飛躍した。ソフトバンクの3.5G/900M/700MHz帯で圧倒的なシェアを獲得し、国内6強の1社になっている。2018年度も3.5G/700MHz帯中心の1年が予想され、引き続き、華為技術日本の躍進が見込まれる。なお、サムスン電子ジャパンはKDDI(au)とUQコミュニケーションズでのシェア確立が顕著になっている。


■調査レポート「携帯電話基地局市場及び周辺部材市場の現状と将来予測 2018年版」
発行日:2018年8月
判型:A4版 232頁
発行・販売:株式会社 MCA
頒価:200,000円(税抜)
調査期間:2018年5月~2018年8月
販売方法:PDFファイルのダウンロード及びA4コピー刷り製本
※調査レポートの目次など詳細は「レポート目次」をご参照ください。


■本件リリースに関するお問い合わせ
株式会社 MCA(MCA Inc.)
担当:大門(だいもん)
E-Mail:info@mca.co.jp
TEL:03-6261-2571
FAX:03-6261-2572