MCA、キャリアショップ展開状況に関する調査結果を発表
移動体通信・IT分野専門の調査会社である株式会社 MCA(https://www.mca.co.jp/)は、国内通信キャリア各社の「キャリアショップ」店舗および運営代理店に関する調査を実施し、その結果を5月21日に発表しました。調査結果の要旨は以下の通りです。
- キャリアショップ数はこの半年で143店減少し全国6999店舗に
- メインブランドではau、サブブランドではワイモバイルの店舗数減が目立つ
- 店舗減の状況は継続中だが、一部で店舗網再活用の動きも~NTTドコモ「ドコモショップサテライト」は170店規模、楽天モバイルの店舗数は増加に転じる
- 半年前のデータと比較し代理店が変化した店舗を抽出したところ、93店舗で差分を確認
本調査結果については、調査レポート「キャリアショップの展開状況と店舗・代理店一覧 2025春」(税込99,000円)として発刊しています。
■調査結果抄録
◆キャリアショップ数はこの半年で143店減少し全国6999店舗に
2025年3月時点における、4キャリア(ワイモバイル、UQ mobileを含む6ブランド)が展開するキャリアショップは、全国に6999店舗存在することが調査から判明した。半年前の7142店から143店の減少となった。
2022年2月の調査では8026店舗が確認されており、約3年で1027店舗が消滅した計算となる。なお、2023年2月の調査以降、半年単位で100店以上の大幅減が続いている。
◆メインブランドではau、サブブランドではワイモバイルの店舗数減が目立つ
メインブランドの店舗動向をみると、直近ではauの減少が目立っている。auは、2024年2月には2009店舗あったが、この約1年で5%近い105店の減少となった。同じ期間にソフトバンクは32店減、NTTドコモは28店減で、メインブランドにおけるauの削減幅が突出している。
サブブランドの店舗動向では、ワイモバイルの店舗網が急速に縮小している。2019年には900店を超える店舗を展開していたが、ソフトバンクとワイモバイルの両方を取り揃える“ダブルブランド店”を拡大したこともあり現在は380店(半年前から71店減)まで減少している。
◆店舗減の状況は継続中だが、一部で店舗網再活用の動きも
~NTTドコモ「ドコモショップサテライト」は170店規模、楽天モバイルの店舗数は増加に転じる
キャリアショップ数の減少トレンドは継続しているものの、店舗網を再び活用しようとする動きも出始めた。
NTTドコモは、22年度から25年度までの3年間で約700店削減する方向を打ち出していたが、約3年前からの減少幅は260店にとどまったことが今回の調査で明らかになった。2022年から23年にかけては半年ごとに50店舗を超えるペースで店舗減が続いていたが、直近では微減に落ち着いており、方針を転換させたことはデータ上から容易に推察できる。
あわせて、ドコモショップの周辺にある商業施設など人が多く集まる場所に、ショップが“支店”を出す「ドコモショップサテライト」の取り組みに注力しており、今回初めて調査を行ったところ全国で170店舗の展開が確認された。
また、他キャリアと同様に店舗の減少が続いていた楽天モバイルは、この半年間で10店舗の増加に転じており、削減一辺倒の状況に変化の兆しも出始めた。
なお、弊社の調査では、店舗名にキャリア(ブランド)の名前を冠し、販売からサポートまでフルスペックで行う店舗を「キャリアショップ」と位置づけ、店舗数の集計を行った。そのため、量販店内に設置されているコーナーや併売店などの販売窓口は取扱店と捉え、キャリアショップ数には含めていない。「ドコモショップサテライト」についても、今回はキャリアショップの店舗数に含めていない。
◆半年前のデータと比較し代理店が変化した店舗を抽出したところ、93店舗で差分を確認
「キャリアショップ」と定義した店舗に対しては、運営代理店の調査も実施し、全体の97.0%にあたる6,791店舗の運営代理店名が判明した。
今回の調査結果と、半年前(24年9月)のデータから、同一店舗で代理店に差分があるデータを抽出し、代理店が変化したキャリアショップを推定した。
その結果、93店舗の運営代理店に差分が出ていることが判明した。代理店の移管要因が判明したケースでは、代理店の破産、店舗運営事業の譲渡などによる一定規模での変化が目立った。
なお、同一店舗の判断基準は店舗名を基本としたが、店舗名が異なっていても住所に変化がないものも同一として取り扱った。また、社名変更のみで実質的な運営代理店に変更がない場合など、軽微な差分については差分から除外した。
あくまでデータ差分からの推定であり、運営代理店の移管状況と同等ではないことには留意いただきたい。
■調査レポート「キャリアショップの展開状況と店舗・代理店一覧 2025春」
~顧客接点となる店舗網を分析、店舗一覧&運営代理店もデータ化~
発行日:2025年5月19日
判型:PDFファイル(A4版45頁)+Excelファイル(店舗一覧データ/前回店舗リストとの差分抽出/同一店舗における運営代理店差分抽出/店舗数推移データ)
発行・販売:株式会社 MCA
頒価:99,000円(税込)
調査期間:2025年3月~2025年5月
販売方法:PDF・Excelファイルのダウンロード
※調査レポートの詳細はレポートサンプル(PDF/Excelファイル)をご参照ください。
■本件リリースに関するお問い合わせ
株式会社 MCA(MCA Inc.)
担当:天野徳明(あまののりあき)
E-Mail:info@mca.co.jp
TEL:03-5325-0222