MCA、「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2020年版」の販売を開始
~2019年度におけるキャリアの設備投資動向と2023年度までの通信インフラ機器市場を予測~

移動体通信・IT分野専門の調査会社である株式会社 MCA(所在地:東京都千代田区飯田橋1-8-8、代表者:天野浩徳、TEL:03-6261-2571)が2020年9月 日に、調査レポート「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2020年版~2019年度におけるキャリアの設備投資動向と2023年度までの通信インフラ機器市場を予測~」(価格:税抜200,000円)を発刊しました。

■調査概要
 主要キャリアグループ各社の決算をみると、キャリアグループの業績に明暗が分かれている。減少に歯止めがみえたNTTグループ、微増を続けるKDDIグループ、ヤフー吸収で売上高が拡大したソフトバンクグループとなる。2019年度にNTTグループは8兆5,573億円、KDDIグループが5兆5,566億円、ソフトバンクグループは4兆9,568億円の売上高を記録し、その他のキャリアを含めると、国内通信市場20兆円到達がみえてきた。

 一方、主要キャリアグループ各社の設備投資額は減少傾向にあったが、2019年度は楽天モバイルによる大幅投資もあり、2兆4,350億円に回復した。内訳はNTTグループが1兆1,663億円、KDDIグループは6,151億円、ソフトバンクグループが3,697億円、楽天グループは1,871億円、電力系キャリア合計が968億円となる。今後は5G投資への期待がかかるものの、投資額自体は微減傾向となり、5G投資が落ち着く2023年度は2兆2,301億円にまで落ち込むものとみられる。

 主要キャリアグループ各社の投資額に影響を受けるのがネットワーク機器市場である。2019年度は3,841億円を記録し、局用交換機やルータ、スイッチ、携帯電話基地局が規模を縮小させる中、伝送装置が1,480億円と大幅な拡大をみせた。5Gサービスの普及を前に、伝送装置の拡充が進んだものとみられる。それに伴い、これまで国内ネットワーク機器市場の中で最も規模の大きかった基地局を上回る結果となった。今後の国内ネットワーク機器市場に関しては、伝送装置が高水準を維持しつつ、5G投資の拡大する基地局も1,400億円規模に拡大するため、4,000億円規模が続くものと予測した。

 本レポートは主要キャリア各社におけるネットワーク関連の設備投資動向を分析することにより、ネットワーク機器の市場規模やキャリア内ベンダシェアなどを明らかにすることを目的とする。主要キャリア各社の設備投資額の視点を踏まえ、キャリア各社のネットワーク機器投資及び各ネットワーク機器市場の現状と今後を追う。なお、本レポートは主要キャリア各社の設備投資額やネットワーク機器投資、機器市場、ベンダ実績など数量的な相関関係が把握できるなどの特色を持つ。

■レポート詳細
主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2020年版