MCA、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査結果を発表

移動体通信・IT分野専門の調査会社である株式会社 MCA(https://www.mca.co.jp/)は、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査を実施し、その結果を11月21日に発表しました。調査結果の要点は以下の通りです。

  • 2024年度はKDDIグループと楽天モバイルの投資縮小で投資額は約2.3兆円
  • 移動系キャリアが牽引する国内ネットワーク機器投資、2024年度は約3,900億円
  • 国内ネットワーク機器市場は伝送装置と基地局が60%を占有

本調査結果については、調査レポート「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2025年版」(税込220,000円/社内共有可能なイントラ版は税込440,000円)として発刊しています。

■調査結果抄録

◆2024年度はKDDIグループと楽天モバイルの投資縮小で投資額は約2.3兆円

2024年度の国内市場におけるキャリアグループの合計設備投資額は前年度比5.2%減の2兆3,161億円になった。2024年度は特に、KDDIグループ(704億円減となる6,789億円)、楽天モバイル(846億円減の930億円)の影響が大きい。

2025年度はグループ各社と楽天モバイルの投資拡大に伴い、2兆6,211億円に拡大する。特にNTTグループは1,907億円の拡大となる。ただ、2026年度以降は2024年度並みにとどまることが予想され、2028年度の国内キャリアグループの合計投資額は2兆2,759億円と予測した。

◆移動系キャリアが牽引する国内ネットワーク機器投資、2024年度は約3,900億円

国内キャリア各社における2024年度のネットワーク機器投資は、前年度比12.2%減の3,881億円と推定した。主な内訳はKDDIが1,007億円、NTTドコモが875億円、ソフトバンクが629億円、楽天モバイルが175億円と携帯電話事業を行う4社の投資額は合計2,686億円(全体の69.2%)となり、移動系キャリアが国内ネットワーク機器投資を牽引している点に変化はない。

また、NTTグループのネットワーク機器投資は全体の46.5%となる1,805億円を占めている。

◆国内ネットワーク機器市場は伝送装置と基地局が60%を占有

2024年度のネットワーク機器別投資額において、伝送装置や携帯電話基地局、PON/MCは縮小した一方で、ルータやスイッチが微増している。伝送装置とPON/MCは2025年度も縮小が見込まれる一方、基地局やルータ、スイッチは拡大が想定される。今後は伝送装置とルータは微増、スイッチは拡大、基地局とPON/MCは微減とみている。


■調査レポート「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2024年版
~2024年度におけるキャリアの設備投資動向と2028年度までの通信インフラ機器市場を予測~

発行日:2024年11月
判型:PDFファイル(A4版248頁)
発行・販売:株式会社 MCA
頒価:200,000円(税抜)
※社内共有可能なイントラ版:400,000円(税抜)
調査期間:2024年9月~2025年7月


■本件リリースに関するお問い合わせ
株式会社 MCA(MCA Inc.)
担当:大門(だいもん)
E-Mail:info@mca.co.jp
TEL:03-5325-0222