MCA、キャリアショップ展開状況に関する調査結果を発表

移動体通信・IT分野専門の調査会社である株式会社 MCA(https://www.mca.co.jp/)は、国内通信キャリア各社の「キャリアショップ」に関する調査を実施し、その結果を10月31日に発表しました。調査結果の要旨は以下の通りです。

  • キャリアショップ数は半年前から220店減少し全国7574店舗に。半年間で200店超の減少は2020年以降で初の事態。
  • 続くドコモショップの大量閉店、この半年で85店の減少を記録。今年度中にはauショップの店舗数を下回る可能性も。
  • 多様なタッチポイントを構築するサブブランドと楽天モバイルも、店舗網は縮小傾向に。

本調査結果については、調査レポート「キャリアショップの展開状況と店舗一覧 2023秋」(税込88,000円)として発刊しています。

■調査結果抄録

◆キャリアショップ数は半年前から220店減少し全国7574店舗に

2023年8月時点における、4キャリア(ワイモバイル、UQ mobileを含む6ブランド)が展開するキャリアショップは、全国に7574店舗存在することが調査から判明した。半年前から220点店の減少となった。比較可能な2020年以降で、半年間に200店を超える減少幅を記録したのは初めてのこと。

調査時期にあたる8月下旬、携帯代理店のアミックテレコムが自己破産を申請し、多くのキャリアショップが突如閉店している。現在は別の代理店に引き継がれ運営再開したところも多いが、データは調査時点での状況を反映しており、この件も大幅減の一因と考えられる。

◆続くドコモショップの大量閉店、この半年で85店の減少を記録

6ブランドで最も減少幅が大きかったのはNTTドコモで、半年前と比べ85店減となった。22年度から25年度までの3年間で、ドコモショップ約700店を閉店させる方針が伝えられているが、弊社の調査では22年2月からの1年半で185店減を記録している。

この結果、NTTドコモとauの店舗数の差は35店舗まで縮まった。NTTドコモがこのままのペースで大量閉店を継続すると、今年度中にはauの店舗数を下回る可能性が出てきた。

◆多様なタッチポイントを構築するサブブランドと楽天モバイルも、店舗網は縮小傾向に

サブブランドであるワイモバイルおよびUQ mobileは、単体でのキャリアショップ数(単独店)は圧縮しつつも、複数ブランドを併売する「ダブルブランド店」を広げることで、全国的な店舗網を維持してきた。

しかし、ダブルブランド店の基盤となる「ソフトバンクショップ」や「auショップ」自体の減少が響き、直近で店舗網は縮小している。単独店とダブルブランド店の合計は、ワイモバイルが2494店舗(1年前と比べ55店減)、UQ mobileが2310店舗(同97店減)となった。

楽天モバイルも、単独店は22年8月の380店をピークに減少に転じている。今回の調査でも、半年前と比べて18店の減少となった。また、申し込み等カウンターを郵便局内のイベントスペースに設置する「郵便局内店舗」は一時300店舗に迫る勢いで拡張してきたが、この半年で116店減少して91店と、2桁台まで落ち込んだ。量販店等も含めた全体の数値は、1047店舗(1年前と比べ198店減)となった。

なお、弊社の調査では、店舗名にキャリア(ブランド)の名前を冠し、販売からサポートまでフルスペックで行う店舗を「キャリアショップ」と位置づけ、店舗数の集計を行った。そのため、量販店内に設置されているコーナーや併売店などの販売窓口は取扱店と捉え、キャリアショップ数には含めていない。


■調査レポート「キャリアショップの展開状況と店舗一覧 2023秋
~顧客接点となる店舗網を分析、店舗一覧もデータ化~

発行日:2023年10月27日
判型:PDFファイル(A4版27頁)+Excelファイル(店舗一覧データ/前回店舗リストとの差分抽出/店舗数推移データ)
発行・販売:株式会社 MCA
頒価:88,000円(税込)
調査期間:2023年8月~2023年10月
販売方法:PDF・Excelファイルのダウンロード
※調査レポート(PDF、Excel)の詳細は「レポートサンプル」をご参照ください。


■本件リリースに関するお問い合わせ
株式会社 MCA(MCA Inc.)
担当:天野徳明(あまののりあき)
E-Mail:info@mca.co.jp
TEL:03-5325-0222